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本来、メルマガの次号が出てからこちらに掲載というマイルールで、こちら
に転載していましたが、こんな状況なのでメルマガの発行が遅れています。
内容的に、早くお伝えしたいと思ったので、メルマガ配信前ではありま
すが、ここに掲載させていただきます。
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■「図書館の壁の穴」/田圃兎
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第37回 図書館の災害情報
まずは何より、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
ひとりでも多くの人が救助され、必要としている情報と物質が届きますよう
また被災地で救援活動に従事されている皆さまの安全を祈念申し上げます。
現在、人命救助とライフラインの復旧が最優先であることはもちろんだが、
節電、募金など、個人的にも考え得る範囲で支援する以外にも、図書館員と
して何ができるのか考え、長期的に支援していきたい。
図書館は地域の情報拠点としても、生活再建の支援に貢献できる可能性を持
っている。
確かに1つ1つの図書館の力は小さいかもしれないが、全国規模いや世界規
模の図書館員のネットワークがある。
各地の図書館の被害状況を伝えるサイト「savelibrary @ ウィキ - 東日本
大地震による図書館の被災情報・救援情報」を、ACADEMIC RESOURCE GUIDE
編集長の岡本真さんが即座に立ち上げ、各地から続々と情報が集まっている
ことも、図書館員の全国的な繋がりをはっきりと示している。
http://www45.atwiki.jp/savelibrary/
今は風評に惑わされず、客観的な根拠に基づいた情報を提供することが重要
だ。そんな部分で図書館にもできることはあるだろう。
被災地以外の地域にも、知人や身内が深刻な被害を受けた地域に住んでいる
というケースも多いのだから、通常開館できている図書館は、ネットの使え
ない市民に向けての災害情報など細やかな情報提供に取り組めれば、とても
役立つのではないかと思う。
すでに、Ustreamによる報道各社のライブ配信を表示するなどといった取り
組みも始まっている。
http://www45.atwiki.jp/savelibrary/pages/31.html
僕自身、釜石市在住の身内と連絡がつかない不安な状況だったので実感して
いるのだが、同様に切実に情報を求めている方は、全国に大勢いると思わ
れるので、例えばこんな↓画面を館内のPCやプロジェクターなどで流してお
くだけでも、自宅でネット環境が使えない利用者などにとっても有意義な情
報になるのではないかと思う。
○IBC岩手放送 on Twitter
http://twitter.com/IBC_online
○IBC安否情報
http://saigai.ibc.co.jp/anpi/
○岩手県広聴広報課 on Twitter
http://twitter.com/pref_iwate
○TBCラジオ 畠山明子さん on Twitter
http://twitter.com/hatakeyama_jo39
−あるいは、Twitterの#miyagi、#iwateなどなど。
こんなちょっとしたことからでも、役立つ事を考え行動を起こしていきたい
し、図書館員にも呼びかけたい。
災害情報の提供以外にも、図書館あるいは図書館間の連携でやれることはあ
る。例えば大きなストレスを抱え込んだ被災地の子どもたちに、本を通して
少しでも平穏な気持ちになれるよう支援するといったことも、今後は大切な
ことだろう。
既に、版元に返本された本を裁断せず、被災地に送ってもらえないだろうか
という意見をTwitterで見たが、被災した図書館への蔵書の供給も、今後図
書館界と出版界の連携で何とかできればと思う。
* * *
昨日(3/13)職場に、図書館復旧のために、自分たちも協力したいという市民
ボランティアの方々が駆けつけてくれた。
まだ現場の安全が確認できていない状況なので、しばらくお待ちいただくこ
ととなったが、この先、市民のみなさんと一緒に復旧活動に取り組めるのは
本当にありがたいことだ。
ちなみに僕の職場は、いまこんな状態だ。
https://picasaweb.google.com/118182004366193053491
施設自体も傷んでいるし、完全復旧の見通しは立たない。
でも、ともかく焦らず淡々と、それぞれの立場でやれることをやろうと思う。